大人のなぞり書き / 無料ダウンロード

大人のなぞり書き / 無料ダウンロード 文豪なぞり書き

なぞり書きシートを配布しています。万年筆やガラスペンで楽しめるように少し大きめのフォントを使用しています。ダウンロードの後、お好きな紙にプリントアウトしてご利用下さい。文章は主に「青空文庫」内の作品から抜粋しています。

文豪なぞり書き

「いずこへ」坂口安吾

私は食うために働くという考えがないのだから、貧乏は仕方がないので、てんから諦めて自分の馬鹿らしさを眺めていた。遊ぶためなら働く。贅沢のため浪費のためなら働く。けれども私が働いてみたところでとても意にみちる贅沢豪奢はできないから、結局私は働かないだけの話で、私の生活原理は単純明快であった。
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「世に出るまで」坂口安吾

かえりみれば、私の一生は実にもう貧乏また貧乏の連続で、その貧乏たるや、抱腹絶倒ものであったのである。三日も否応なく絶食して水をのんで暮すようなことは時々あったが、手前が好んでもとめることだから仕方がない。深刻な顔をして悲しむような筋合の貧乏ではなく、手前勝手にのんだくれての貧乏であるから、仕方がない。
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「秋と漫歩」萩原朔太郎

萩原朔太郎「秋と漫歩」の一節をガラスペンや万年筆でなぞり書きするためのシートを無料配布しています。お気軽にダウンロードしてご利用ください。
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「三四郎」夏目漱石

夏目漱石「三四郎」の一節をガラスペンでなぞり書きするためのシートを無料配布しています。お気軽にダウンロードしてご利用ください。
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#3「陰翳礼賛」谷崎潤一郎

百年前の老人は二百年前の時代を慕い、二百年前の老人は三百年前の時代を慕い、いつの時代にも現状に満足することはない訳だが、別して最近は文化の歩みが急激である上に、我が国はまた特殊な事情があるので、維新以来の変遷はそれ以前の三百年五百年にも当るであろう。
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#2「陰翳礼賛」谷崎潤一郎

谷崎潤一郎「陰翳礼賛」の一節をガラスペンでなぞり書きするためのシートを無料配布しています。お気軽にダウンロードしてご利用ください。
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#1「陰翳礼賛」谷崎潤一郎

陰翳礼賛 今に文明が一段と進んだら、交通機関は空中や地下へ移って町の路面は一と昔前の静かさに復ると云う説もあるが、いずれその時分にはまた新しい老人いじめの設備が生れることは分りきっている。結局年寄りは引っ込んでいろと云うことになるので、自分...
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「豪華版」宮本百合子

豪華版 昔、北原白秋が羊皮にサファイアやルビーをちりばめた豪華版の詩集を出す広告をしたことがあった。実現したかしなかったのか知らない。白秋のロマンティシズムに、九州柳川の日が照って、桐の花がちりかかっていたように、その頃の、きれいな本をつく...
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「札幌まで」寺田寅彦

札幌まで 血の色には汚れがあり、焔の色には苦熱があり、ルビーの色は硬くて脆い。血の汚れを去り、焔の熱を奪い、ルビーを霊泉の水に溶かしでもしたら彼の円山の緋鶏頭の色に似た色になるであろうか。 作中のルビーに心奪われた方必見!実際の宝石の輝きを...
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「真珠の首飾り」レスコーフ

真珠の首飾り  その真珠は大粒で、ふっくらと円みがあって、ひどく冴え冴えした色気のものだった。のみならず首飾りの作りは、いかにも昔風の好みで、いわゆるルフィール型とか瓔珞型とか呼ばれるあれだった。――つまり背後のところは、小粒ながら一ばんま...
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